Synopsis

二〇二六年、二十八歳で死んだ演樋鱈夫(やるとい・たらお)は、なぜか十八年前――二〇〇八年、十歳の自分に戻っていた。 一度経験した未来なら、今度こそ少しはうまく生きられる。そう思っていた鱈夫の前に、直径約百四十キロの巨大氷天体が現れる。世間が「地球にぶつかる」「世界の終わりだ」と騒ぐ中、鱈夫だけは知っていた。そんな出来事は、自分が生きた歴史にはなかった。 「ぶつかるわけねーだろ。いいから勉強しろ」 だが二〇一〇年、氷天体は地球ではなく――月に衝突した。 そこから、鱈夫の知る未来は消滅する。 月から飛来した未知の微小生命体「PN」。人間同士の思考を繋ぎ、やがて寿命すら変えていくそれは、人類の文明を大きく変貌させた。そしてPNを捕食する宇宙生命体「NEE」の出現によって、世界は戦争と怪物の時代へ突入していく。 人類はNEEと戦い、利用し――なぜか日本人は食い始めた。 これは未来を知っていたはずの男が、誰も知らない二百年を生きる物語。 昆虫は宇宙から来たのか。NEEはイカ味なのか、タコ味なのか。 そして人類は、もう一度月へ向かう。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou09/10/2026
  • Current昆虫宇宙起源説 イカ味とタコ味