Synopsis

目覚めると、私は幕末にいた。  国際法を学んだものの、就活には苦戦していた。自分は何を学んできたのか。それを生かす場所も見つけられずにいた私にとって、開国したばかりの幕末は、あまりにも都合よく見えた。  転生なのか憑依なのか知らないが、もしこれをやった何者かがいるなら、少しくらい感謝してもいい。  いや、かなり感謝してもいい。  神様か。  神様なのか。  誰だか知らないけど。  神様、愛してる!  そして、すぐにわかった。  ニーチェは正しい。神は死んだ。  ――――崩し字が読めませんでした。  捨てる神あれば拾う神あり。そんな私に、文字を教えてくれる少年が現れた。  伊達小二郎。私が入り込んだ身体の、幼馴染だという。顔はきれいだが、気は短い。私が誰なのかを問い詰めるのは分かるけれど、答えに困ったからといって、刀に手をかけるのはやめてほしい。  どうにか話をつけて、文字を教わる代わりに、私は国際法を教えることになった。  これは、私の小二郎と幕末で交わした、約束と国際法の物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/10/2026
  • CurrentPacta sunt servanda ――陸奥宗光になる君と、国際法の言の葉を――