Synopsis
高校一年生の佐倉みおは、トランスジェンダーの女の子。
家族の事情で引っ越すことになり、二学期から多様性を尊重する私立高校・桜羽学園へ転校することになった。
新しい街、新しい学校、新しいクラス。
期待よりも不安のほうが大きかった転校初日、校内で道に迷ったみおが出会ったのは――銀灰色の髪に鋭い目つき、元不良と噂される三年生・黒瀬蓮司だった。
第一印象は、とにかく怖い。
口は悪いし、愛想もない。
できればあまり関わりたくない――そう思っていたのに、偶然にも二人の家はご近所だった。
それから始まる、朝の通学と放課後の帰り道。
一人暮らしで食生活が壊滅的な蓮司を放っておけず、みおはいつしか彼の分までお弁当を作るようになる。
「野菜も食べてください」
「母親か、お前は」
そんな何でもないやり取りが、少しずつ二人の日常になっていく。
怖いと思っていた先輩は、本当は不器用で優しくて。
ただの後輩だったはずの女の子は、いつの間にか放っておけない存在になっていて。
けれど高校生活は、二人だけでは終わらない。
友人たちとの出会い、新しい先輩、嫉妬や勘違い、映画、お弁当、女子会、お泊まり――。
たくさんの「初めて」の中で、みおの心も少しずつ変わっていく。
これは、自分の気持ちに少し鈍感な女の子と、恋愛にはもっと鈍感な元不良の先輩を中心に描く、
ちょっと不器用で、いっぱい笑えて、ときどき胸が苦しくなる学園ラブコメ。
好きって、いつから好きなんだろう。
気づいたときにはもう、その人はずっとそばにいた。
『ずっと好きだって知らなかった』
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