Synopsis
「魔石を無駄に食う磁気飛行艇の設計図など、金食い虫の役立たずだ!」
夜会の場で、第二王子ライハルトから婚約破棄を告げられた公爵令嬢セレスティア・フォン・アルヴィード。感情を映さない青灰色の瞳から、宮廷では『無音の姫』と呼ばれる彼女は、前世で日本の航空宇宙エンジニアだった記憶を持っていた。
魔法至上主義のこの国で、誰に褒められることもなく、ただ黙々と空を——そして王国の輸送や灌漑、鉱山排水の技術を設計してきた彼女。だがそのすべてを『役立たず』の一言で切り捨てられる。
「不要なものを、私は持って参ります」
静かに一礼し、セレスティアは自らの全知識と、光速の飛行艇『ヒカリ号』とともに国を去る。彼女を信じる老技師ゴットフリート、無口な護衛騎士アルヴィンとともに——。
追いかけても追いつけない。それどころか、彼女が去った後に残されたのは、心臓を失った国だった。
これは、空を捨てたのではなく、空を選び直した姫の物語。誰にも追いつけない、はるか先の空へ。
静かな逆転劇と、理系知識で織りなす飛行艇ロマン。ざまぁと爽快、そして新しい未来の設計図がここに。
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