Synopsis
父が残した借金は、金貨三百枚。
その借金の代わりに、十五歳の妹クララは債務奴隷として連れていかれた。
「金貨三百枚を払えば、妹を返す」
奴隷商との契約期限は、クララが十六歳になるまで。
スラムで日雇いをして暮らしていたオスカー・ヴェーバーにとって、金貨三百枚は一生働いても届くか分からない大金だった。
そんな彼が偶然手に入れたのは、魔物を見るだけで、倒した際に得られるアイテムと確率が分かるユニークスキル――《ルートテーブル》。
さらに、オスカーが自分で倒した魔物からは、必ず一つ以上の戦利品が手に入る。
ならば。
金になる魔物を探す。
安全に倒す。
戦利品を売る。
そして、稼いだ金を一枚ずつ積み上げる。
強敵と正面から戦う必要はない。
罠でも、地形でも、石でも、縄でも使えばいい。
勝てばいい。まともに戦う理由はない。
すべては、妹を一日でも早く取り戻すために。
これは、運にすべてを振った底辺冒険者が、《ルートテーブル》を頼りに金貨三百枚を稼ぎ切るまでの物語。
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