Synopsis

灯台の灯を消してまわる旅を、ボクはしている。  となりを浮いているのは、チュリという提灯のかたちをした機械だ。 ボクより小さくて、ボクより多くのことを知っている。どうしてこの旅が始まったのか、チュリは教えてくれない。  最初にたどり着いたのは、記憶を質に入れる町だった。  大切な思い出をあずけてお金を借りる。期限までに返せなければ、その記憶に宿った灯は落ちる。町の人はそれを、悪いことだとは言わなかった。  誰も悪くないまま、何かが失われていく。  そういう町を、ボクらはひとつずつ通り過ぎていく。  静かな、灯を消す旅の話。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/08/2026
  • Current僕が置き去りにしたセカイたちへ