Synopsis
大正の上海。
貿易商の妻として何不自由なく暮らす百合子は、女学校時代の友人・茉莉子と偶然再会する。
かつては古風だった茉莉子は、今やフランス租界の出版社で働くモダンガール。
自分が夢見ていた姿そのものを生きる友人を前に、百合子の胸には言いようのない焦りが芽生える。
そんな折、日本から届いた嫁入り道具の中に、美しい蒔絵の三面鏡があった。
満月の夜。
百合子が何気なく鏡を開くと、そこには見知らぬ娘の姿が映っていた。
「私は真壁志乃と申します。萩に住んでおります」
月夜だけ鏡越しに出会う、二人の女。
しかし、その鏡にはかつて何人もの娘が忽然と姿を消したという、奇妙な因縁があった。
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