Synopsis

定価6,800円の限定玩具を、12,500円で売る。 そんな転売で小銭を稼いでいた男が、ある日目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界の市場だった。 チート能力はない。 鑑定スキルも、アイテムボックスも、現代日本と往復する力もない。 あるのは、量販店勤務と転売で身についた「在庫」「需要」「価格差」を見る癖だけ。 最初に気づいたのは、同じ赤い果物が、通りの少し先では3倍の値段で売られていることだった。 「――なんで、3倍も違う?」 安い場所で買い、高い場所で売る。 最初は、いつもの転売と変わらなかった。 だが価格差を追うほど、物流だけでは説明できない市場の歪みが見えてくる。 倉庫には在庫がある。 運ぶ手段もある。 それでも、市場には商品が出てこない。 誰が供給を止めている? 誰が値段を決めている? そして、その仕組みで誰が儲けている? 転売ヤーだった男が、転売で培った目だけを武器に、異世界の商売と制度へ切り込んでいく。 チートなしの異世界経済ファンタジー。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/07/2026
  • Current異世界の値段は誰が決める?