Synopsis
かつて、小人の国に一人の巨人が訪れた。
その名は、ガリバー。
巨大な身体を持つ彼の来訪は、小人たちにとって恐怖そのものだった。ガリバーが去ったあとも、国には「巨人対策」の制度が残り、人々は二度と巨人が現れないことを願いながら暮らしていた。
それから百二十年。
ある日、空が突然暗くなった。
地響きとともに、巨大な何かが小人の国へ落下する。
「巨人だ!」
国中がパニックに陥る。
しかし、そこに倒れていたのは――巨大な赤ん坊だった。
泣けば地震が起き、寝返りを打てば家が壊れる。
しかも、どうやらこの赤ん坊は迷子らしい。
王立巨人対策局の職員トーマは、ひょんなことからこの赤ん坊の世話を任されることになる。
巨人を恐れていた小人たち。
小人たちに怯える巨人の赤ん坊。
最初は互いに理解できなかった両者だったが、やがてトーマたちは気づいていく。
この子は怪物ではない。
ただの、寂しがり屋で泣き虫な赤ん坊なのだ。
◆以下、ネタバレを含みます◆
そして、赤ん坊を育てる中で浮かび上がる一つの疑問。
――この子は、いったいどこから来たのか。
やがてトーマたちは、この巨人の赤ん坊が、かつて小人の国を訪れたガリバーと深い関係を持つことを知る。
これは、かつて「災厄」と呼ばれた巨人と、その子供を巡る物語。
小人の国で始まる、ちょっと大きすぎる育児日記。
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