Synopsis
魔導省記録局に勤める文官リディア・ヴァンスは、地味だが真面目な仕事ぶりで知られる下級貴族の令嬢。ある夜、残業中に見つけた契約書のわずかな歪みをきっかけに、宮廷を揺るがす記録改ざん事件に巻き込まれていく。
事件の調査を通じて接点を持つようになったのは、近衛騎士団の隊長にして「氷の騎士」と呼ばれる無愛想な男、レイフォード・アシュグレイ。感情を表に出さない彼が、なぜかリディアの前でだけふと態度を崩す――それに気づかないのは、当の本人ばかりだった。
やがて記録改ざん事件は、国境の密輸疑惑、社交界を騒がせる謎の失踪、そして十五年前に起きた「銀翼事件」まで、いくつもの糸が一つの陰謀へと繋がっていることが明らかになっていく。曜日に名を連ねる七つの名家「七曜家」――その裏で蠢く、ある一族の思惑とは。
不器用な想いと、隠されていた過去が交差する中、リディアとレイフォードは事件の真相に、そして自分たちの気持ちにたどり着けるのか。
じれったくて、あたたかい。宮廷お仕事×恋愛×陰謀の物語。
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