Synopsis

掬い上げた砂は  空に触れて透き通る  舞い上がり煌めいて  風にさらわれ消えていく  途端に世界は鮮明に  色の全てが存在を強めて  人だけが浮かぶ  褪めた色紙を混ぜたように  此処は自分の居場所じゃない  外側の誘いから  必死に逃げる夕暮れの街  最後は硝子の時計台  先端から落ちる影  投げ出された手足  浮遊感は永久にも感じた  落ちた暗闇の中  それは蛍光灯が明滅する部屋  覚醒する意識  安堵の想いが満ちる  曇った窓から水滴が流れ  月明かりは霞む夜更け  深い呼吸を密かに一つ  違う世界を心に望み  瞳の奥へ視線を向けた .

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Every Star
Every Star12/10/2010
  • Current幻律