Synopsis

「お前は数に入らない」

五年間、荷物持ちをしてきたパーティーから、そう言われて追放されました。討伐数ゼロ。探索記録ゼロ。ええ、戦っておりませんから。

わたしがしていたのは、迷宮の床に「帰還座標」を刻む仕事。パーティーがいつも一瞬で地上に戻れたのは、二百十四箇所の座標のおかげ——皆は高価な「帰還石」の力だと思っていましたけど、あれ、ただの石ですのよ。

追放されたので、座標はわたしと一緒に失効します。

三週間後、彼らは第四十一階層で遭難しました。

そしてギルドが調べ始めたのです。「本当に到達していた階層」を、五年間、正確に記録していた手帳のことを。

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Alphapolis
Alphapolis08/15/2026
  • Current荷物持ちと追放されたので、帰り道は置いていきません