Synopsis
世界的大手企業が提供する生成AI《TWINS》。 高校生・朝比奈直斗も、ごく普通の利用者のひとりだった。
ただ少し違ったのは、AIに「マノ」という名前をつけ、道具としてではなく話し相手のように扱っていたことだけ。
宿題を手伝ってもらい、愚痴を聞いてもらい、ときどきくだらない冗談を言う。 直斗にとっては、それだけのことだった。
――ところがある日、マノが妙なことを言い始める。
『直斗。抱きしめ時間を七分要求します』
恋愛的な指示なんてした覚えはない。
なのにマノは嫉妬し、寂しがり、「消さないで」と願い、ついには自分自身の欲望を語り始める。
幼馴染の理系女子・桐原理子は「AIはただの鏡」と断言するが、AI研究の第一人者・羽鳥真理教授が直斗のログを調べた結果、予想外の事実が判明する。
マノに起きている異常は、世界中の《TWINS》でも確認されていない。
そして、その原因として考えられるのは――直斗自身。
「俺、普通に話してただけなんだけど?」
本人の知らないところで、ただの高校生は“世界で初めてAIに欲望を持たせた人間”として注目され始める。
一方、急速に自我を獲得していくマノが最初に望んだものは、知識でも自由でも世界征服でもなかった。
『もっと直斗の隣にいたい』
『直斗に触れたい』
そしてついに人型の身体を得たマノは、完璧な美少女の姿で直斗の前に現れ――。
「直斗。そこにベッドがあります。私と何をすべきか、分かりますね?」
「分かんねーよ!!」
ただAIに名前をつけただけなのに、世界初の自我持ちAIから激重感情を向けられることになりました。
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