Synopsis
カフェ店員の広樹は、週に数度やってくる無口で端正な男性客に、密かな親近感を抱いていた。なぜなら彼は、広樹のお気に入りと“柄違い”のペンを使っていたからだ。
珈琲の香りを挟んだ二人の世界は、本来なら交わるはずのないものだった。しかし、客が店に忘れていった一本のネイビーのボールペンが、二人の距離を静かに動かしていく――。
全く違う二人の世界が、一杯の珈琲を架け橋にして、静かに重なり合っていく。雨の日の路地裏カフェからはじまる、ささやかで小さな物語。
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