Synopsis
「なんであたしが知らん男と茶をしばかないかんのよ」
きらびやかな照明の下、雅な椅子の上。
ホテルのロビーでみりなはぼやいた。
時計は短針が長針を追い越そうとしている。
もうすぐ調査対象が来る予定の時刻だった。
そのとき、ざざっと、骨伝導のイヤホンに耳を叩かれる。
「すまない。なんせ急な欠員でな。君くらいしか適任がいなかった。その分、報酬は弾ませてもらったが」
「浮気疑惑の女に成りすませ、なんて案件じゃあ、ね。まして、事前情報もなしだなんて」
Serialization Info
Web Novel