Synopsis
【毎日19:20更新】
世界最恐──。
各国の王すらその存在を恐れる男がいた。
その名はジーク。
またの名を“魔王”。
世界を敵に回しても揺らぐことのない力を持ちながら、辺境の地でひっそりと暮らしていた彼のもとへ、ある吹雪の夜、奴隷として虐げられてきた獣人姉妹が逃げ込んでくる。
「どうか、雪が止むまで……倉庫の隅でも構いません。ここに置いてください」
震えながら願う姉フィオナに、ジークは一言。
「駄目だ」
諦めて出て行こうとした姉妹だったが……連れてこられたのは暖かな暖炉の前。
どうやら「ダメだ」=『こんな寒い中、倉庫にいてどうする。暖炉の前に来い』という意味だったらしい。
この男、とんでもなく言葉が足りず、人付き合いは壊滅的なのだ。
そして姉妹もまた、誰かに大切にされた経験がなく、「家族」というものを知らなかった。
そんな三人は、同じ屋根の下で暮らしながら、少しずつ互いを知り、ゆっくりと家族になっていく。
これは、大切な人を守るためなら世界すら軽く滅ぼそうとする男と、奴隷だった獣人姉妹が、不器用ながら家族になっていく物語。
そして──その小さな家族に、世界中の人々が、時に祝福し、時に振り回されていく物語。
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