Synopsis

渡辺誠、二十九歳。 母の借金三十万円を返すため、見つけたのは一件三万円の高額バイトだった。 仕事内容は、荷物を運ぶだけ。 ただし――どう考えても怪しい。 そこで誠は、募集相手に確認する。 「違法な仕事ではありませんか?」 返事は、 「違法じゃない」 誠は納得して、働き始めた。 ところが、届け先で見つかったのは大量のスマートフォンと現金。 警察に通報すると、刑事の佐伯から告げられる。 「あなた、それ闇バイトです」 「たぶん」 「たぶんじゃありません」 普通なら、そこで逃げる。 だが誠は逃げない。 受取人を確認する。 契約内容を確認する。 報酬を確認する。 犯罪者にも、警察にも、分からないことは全部聞く。 その結果、三年間警察が追っても姿を見せなかった犯罪組織のトップ・黒崎が、誠本人に興味を持ち始める。 「お前みたいなのは初めてだ」 そして黒崎は、誠に新しい仕事を渡す。 高齢女性の生活を調べろ。 報酬は三十万円。 母の借金と、まったく同じ額。 誠は調べる。 だが、人間を「騙しやすい対象」として見ることだけはできなかった。 「この仕事はやりません」 犯罪組織のトップにそう言い切った誠へ、黒崎は笑う。 「善人は犯罪に向いていない」 善人だからではない。 正義感が強いからでもない。 ただ、分からないことを放っておけない。 気になるから見る。 疑問があれば聞く。 おかしければ確認する。 その真面目さが、なぜか犯罪組織の常識を一つずつ壊していく。 善人すぎるのではない。犯罪に向いていないだけ。 真面目すぎる男と、彼を観察し始めた犯罪組織のトップ。 二人の奇妙な関係から始まる、犯罪コメディ・サスペンス。 ※本作は、著者がカクヨムに投稿中の同名小説『善人は犯罪に向いていない―真面目すぎる俺が闇バイト組織を壊滅させるまで―』を、漫画原作コンテスト応募用に漫画原作脚本として再構成・改稿した作品です。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/14/2026
  • Current『善人は犯罪に向いていない』漫画原作脚本版