Synopsis
四歳の透には、誰にも見えない数字が見えていた。
【Lv.1】
【HP:11/11】
それが何なのか、透には分からない。
両親には見えない。友人にも見えない。
けれど、自分には確かに見えている。
やがて成長した透は、その数字がゲームに登場する「ステータス」とよく似ていることを知る。
なぜ現実にレベルがあるのか。
なぜ人間は成長するのか。
なぜゲームの中にも、現実には存在しないはずの同じ仕組みがあるのか。
誰にも理解されないまま、透は自分だけに見える世界を研究し続ける。
そして長い年月の果てに、透は気づく。
ゲームが現実に似ていたのではない。
現実そのものが、まだ誰にも観測されていないだけなのだと。
これは、異世界へ行く物語ではない。
一人の少年が、自分にしか見えなかった世界を、少しずつ現実にしていく物語である。
Serialization Info
Web Novel