Synopsis

地下ダンジョンの壁を、音の返りで測る。それが観測者・鳴海シキの仕事だ。腕は確かだが、地味だ。同時接続は十二人。朝からずっと十二人。 ある日、シキの声が、トップ配信者の命を救う。数字が跳ねた。 跳ねた数字は、彼に婚約者と、仕事と、名前を与えた。 そして、右の掌に小さな黒い点を残した。 押しても凹まない。そこだけ、何も返してこない。 それは、この世界の継ぎ目だった。 ——この世界には、書き手がいる。 観られなくなったものから、順に消えていく。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou08/23/2026
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