Synopsis

高校時代、僕には好きな先輩がいた。 一つ年上。 話したことは、数えるほど。 それでも、僕にとっては特別な人だった。 廊下ですれ違うだけで嬉しくて。 名前を呼ばれただけで、一日中そのことを覚えていた。 だけど、素直になれないまま先輩は卒業した。 そして六年後。 社会人になった僕は、偶然その人と再会する。 「久しぶり、悠真くん」 変わらない笑顔。 変わらない声。 忘れたつもりだった初恋は、驚くほど簡単に蘇った。 ――でも。 先輩には、もう大切な人がいた。 だから僕は、先輩を振り向かせるためではなく、 あの頃言えなかった言葉を伝えるために、もう一度だけ会いに行く。 「高校の頃、先輩が好きでした」 これは、叶わなかった初恋の話。 少し笑えて、少し切なくて。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/29/2026
  • Current好きだった人に、好きでしたと言う話