Synopsis

放課後の図書室で、いつも一人静かに本を読む栞。 そんな彼女の前に現れたのは、遅刻や居眠りばかりの問題児・蓮だった。 「先生来たら起こして」 交わるはずのなかった二人は、たった一言をきっかけに、少しずつ同じ時間を過ごすようになる。 本なんて読まなかった蓮は、いつしか栞から本を借りるようになり、栞もまた、彼に読んでほしい本を選ぶようになっていく。 けれど―― 「それ貸して」 「……これはだめ」 栞には、蓮にだけは貸せない一冊の本があった。 好きな文章に引かれた線。 ページの余白に残された、小さな言葉。 そして、誰にも知られたくない気持ち。 近づいていく二人とは裏腹に、卒業の季節は静かに迫ってくる。 言えば、何かが始まるかもしれない。 でも、言えば今の二人ではいられないかもしれない。 これは、一冊の本に恋を隠した少女と、 その気持ちを知らない少年の、 名前のつかない恋の物語。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou08/29/2026
  • Current君には貸せない本がある。