Synopsis
2076年――地球は滅亡する。
京都の大学で数学を研究する准教授・神代律は、世界各地で発生する不可解な重力異常の中に、ある巨大な「数学的規則」を発見する。
それは単なる数式ではなかった。
宇宙の各地に点在する謎の「零点」。
その場所では重力も磁場も時間さえも通常の法則から解放され、彼方の世界へと繋がっていた。
失踪した恩師が残した言葉――
「証明するな。辿り着け」
その真意を追い、律は未知の門を越える。
辿り着いたのは、数学が魔法となり、証明された定理が現実を変え、証明できなかった命題が怪物となる異世界〈アルケイア〉。
そして宇宙の果てには、歴史上死んだはずの権力者や数学者たちが、永遠の午後を生きるという謎の楽園が存在していた。
なぜ天才数学者たちは次々と地球から姿を消したのか。
なぜ神は人類に「数式」を残したのか。
そして、世界を救うはずの答えの先に待つものは、本当に救済なのか――。
数学、魔法、神話、異世界、宇宙。
「証明できるものしか信じない」一人の数学者が、やがて証明することのできない〈世界の価値〉に挑む。
地球の終焉から始まる、壮大な数学異世界ファンタジー。
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