Synopsis

昨日は、土曜日だった。 明日は、日曜日らしい。 なら――今日は何曜日だ? 高校生・渡瀬航が目を覚ますと、スマホのカレンダーに見たことのない曜日が増えていた。 テレビも、街も、人々も、それを当たり前のように受け入れている。 しかも、いつもの駅前で友人と電話を繋ぐと、 同じ場所にいるはずなのに、お互いの姿が見えない。 そこで航は、美月という少女と出会う。 彼女にとって、一週間が8日あることは当たり前だった。 そして航が「一週間は7日だ」と告げた瞬間、美月の表情が変わる。 「……本当に?」 さらに、美月の前に時折現れるという謎の男。 男は航に、奇妙な言葉を残す。 「明日の朝、誰かに聞いてみろ。昨日は何曜日だったか」 翌朝。 昨日は「日曜日」になっていた。 誰も知らない曜日を覚えている者はいない。 航自身さえも。 それなのにスマホには、知らない少女からメッセージが届いていた。 『今度はちゃんと、面白い本を教えてあげる』 送信者――美月。 これは、存在しない一日をめぐる物語。 そして、 存在できなかった誰かを、忘れないための物語。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu08/26/2026
  • Current昨日から、知らない曜日が増えている