Synopsis
元亀元年六月二十八日――近江・姉川。
浅井・朝倉連合軍と織田・徳川連合軍が激突する中、浅井家臣・遠藤直経の刃が織田信長を討ち取った。
史実が狂ったその瞬間、戦場のただ中に一つの高校が校舎ごと出現する。
巻き込まれたのは、ごく普通の高校生・風間壮亮。祖父から宝蔵院流の槍術を教わっていた彼は、突如学校を襲撃した異形の「魔獣」からクラスメイトを守ろうと槍を取る。しかし、人智を超えた怪物の力には及ばず、壮亮は無残に敗北してしまう。
死の淵で彼に語りかけてきたのは、謎めいた「鬼の一族」だった。
――仲間を救いたければ、鬼の力を受け入れよ。
右腕に異形の小手を宿し、魔獣を討つ力を得た壮亮は、さらわれた仲間たちを取り戻すため、槍を手に戦国の世へ踏み出す。
だが、魔獣は戦場を徘徊するだけではなかった。
医師、商人、賭博師――人間に化けた「高等魔獣」たちは、すでに戦国大名たちの懐深くへ潜り込み、歴史そのものを喰らい始めていた。
信長を失い、史実から外れた戦国時代。
鬼となった高校生の槍が、人と魔獣の天下争いを貫く。
戦国伝奇ダークファンタジー、開幕。
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