Synopsis
禁じられた「交換」が、二つの世界の運命を大きく変えようとしていた。
危険と呪いに満ちたディマラヤ山脈。
絶望の中にいた17歳の少年は、魔法も怪物も存在しない平和な世界へ逃れたいという切なる願いから、古代の水晶に封じられた謎の「影」と契約を結ぶ。
一方、こちらの世界では、一家による洞窟探検が悲劇へとつながっていた。
突如として開いた異世界への門。
17歳の若き父親・坂出恭介は、父親と二歳になる幼い息子とともに、その異空間へと引きずり込まれてしまう。
異世界へと続く混沌とした転移のさなか、激流に呑まれた恭介の父親は、二人とはぐれ、どこかへ流されてしまう。
やがて恭介が目を覚ましたのは、見知らぬ「緑の山脈」の中だった。
そばにいるのは、まだ二歳の幼い息子だけ。
そして遠くには、「エタニティ王国」の巨大な首都が姿を見せていた。
父親として、そして息子を守る者として。
恭介は過酷な異世界を生き抜きながら、行方不明となった父親を探さなければならない。
しかし、彼自身の来訪が、すでに誰かによって仕組まれた巨大な計画の歯車の一つだったことを、恭介はまだ知らない。
「童子陛下」と名乗る謎の存在。
その目的とは、一体何なのか――。
ありきたりな異世界譚の定石を覆す、家族のサバイバルとダークファンタジーの物語が、今、幕を開ける。
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