Synopsis

気の利いた言葉が出てこないので、湯を沸かすことにした。やかんは偉い。十年前に言われた「泣きたいなら泣けばいい」を、まだ根に持っている。型を憎みながら、喉から出かかるのもやっぱり型だった。ラベルを剥がす指。送風の音で測れてしまう沈黙。白湯を挟んで、それでも何か言おうとする夜。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/21/2026
  • Current白湯