Synopsis

高野山の霊林で、蒼玉と翡翠を混ぜたようなオオセンチコガネを愛でた。 祖母の墓を掃除し、織田信長をパワハラ男呼ばわりし、私は大阪の下界へと降る。 吐瀉物と御器噛に辟易し、逃げ込んだ海遊館ではジンベイザメを眺め、海月に馬鹿にされ、ペンギンの視線に怯える。そして夜には、昨日愛でたものとよく似た黄金虫を食う。 自然は美しい。都会は嫌いだ。 ――本当にそうだっただろうか。 悪夢と鬱屈を抱えた「私」が、どうでもいいことばかり考えながら高野山と大阪を彷徨う、少し奇妙な紀行私小説。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu08/20/2026
  • Current田舎の甲虫と都会の甲虫