Synopsis

大樹海の暗黒を、ただひたすらに歩む二人の男がいた。 使い古した革鎧に身を包み、左手に不気味な手甲を嵌めた傭兵と、西峰の巨岩を思わせる肉体を誇り、背に特大剣を担ぐ無口な大男。 十日間に渡る過酷な樹海越え。 懐には最低限の銀貨と、底を突いた塩袋、そして川で捕った泥臭い味のない魚。 生きるために喰い、生きるために進む彼らの前に、突如として夜の静寂を切り裂く「異形」が舞い降りる。 圧倒的な質量で押し寄せる爪牙を、巨躯で正面から受け止める大男。 曲刀と不可解な術式を操り異形に立ち向かう傭兵。 やがて彼らが辿り着く人里、そして王都を巡る暗雲。 これは決して英雄の物語ではない。 風の向くまま気の向くまま、ただ立ち寄り、時に巻き込まれ、災難を払い、また去っていく──無宿の男たちの泥臭くも鮮烈な放浪記。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou08/20/2026
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