Synopsis

水槽のみずは すこし翠いくらいが いいのかも 桃は すこし固いくらいも いいのかも 血を舐め 変態しても 同じ虫なのかも 蝶は 蛹の記憶を もっているのかも あるいはもっと 血の源まで 詩でも 散文でも メモでも 習作でも なんでもありなのは きっと変わらず ただ ひと撫で ふた撫でしてから 穂先を降ろそう もっと強く願っていいのだと 彼女は言う さて 自分の言葉くらい 自分で守ろう 四冊目のノートを開く まだ端の折れていない つるりとした表紙に指をかけて

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Kakuyomu
Kakuyomu08/19/2026
  • Current仄言(ほのこと) Partie 4