Synopsis
水槽のみずは すこし翠いくらいが いいのかも
桃は すこし固いくらいも いいのかも
血を舐め 変態しても 同じ虫なのかも
蝶は 蛹の記憶を もっているのかも
あるいはもっと 血の源まで
詩でも 散文でも メモでも 習作でも
なんでもありなのは きっと変わらず
ただ ひと撫で ふた撫でしてから
穂先を降ろそう
もっと強く願っていいのだと 彼女は言う
さて 自分の言葉くらい 自分で守ろう
四冊目のノートを開く
まだ端の折れていない つるりとした表紙に指をかけて
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