Synopsis
日本――現代。そこにはある因習により生じた人喰い鬼がいる。
古く「夜噬鬼(やぜいき)」と呼ばれた彼らは、時代を経るとノクターリア(夜の支配者)と名を変えていった。
三河地方の山間。新城市南の桑守町。そこでバイトをしながら画家になるという夢を抱き活動する橘川奏真は、二十三歳の夏の夜、人間としての人生を終えることになる。
帰り道、突如として襲い来る凶刃。理由を問う間もなく意識は暗闇に沈む。己を覗き込む女が口を利く――「生きていたければ噛みつけ」、と。
目を覚ましたとき、奏真は今際の際で見た女に体を温められていた。
女は自らを「雨宮円花」と名乗り、そして奏真のファンの一人だと明かした。そして、それゆえに奏真を生かすべく、「ノクターリア」に変えたと。
意図せず人食いの鬼に変えられた若者の苦悩を描く、現代ダークファンタジー。
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