Synopsis
時は大正5年。
医師の家系で、男爵の爵位を賜る桐ケ谷家に生まれたヒロインの琴乃(ことの)。
医師として桐ケ谷醫院を営む父・時宗(ときむね)の影響で、幼いころから父の医学書を読んでいたため、医学に興味を示す。
桐ケ谷醫院に薬を卸していた製薬会社、天澤製薬株式會社の社長である天澤篤志(あまさわあつし)とも顔見知りになる。
そんな中、死病として恐れられていた労咳(結核)を患った弟、母、父を立て続けに亡くし、琴乃は天涯孤独の身となる。
亡き父が生前に望んでいた篤志との結婚だけが、琴乃に残された道だった。
嫁ぎ先で琴乃を待っていたのは、労咳への恐怖から冷たく当たる義家族の姿だった。消毒液の匂いをまとう嫁を嫌がる義母と義妹。
孤立を深める琴乃だったが、篤志だけは変わらず寄り添い続けてくれた。
そんなある日、義家族が突然の病に倒れる事態が起こる。医者の娘として培った知識で、迷わず看病に奔走する琴乃。
その献身的な姿は、少しずつ義家族の心をも溶かしていき――。
結核で家族を失った男爵令嬢が、製薬会社社長に娶られ、逆境に立ち向かいながら愛を育む大正ロマンス!
※現在では、結核はきちんと治療をすれば薬で治る病気です。
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