Synopsis

『お前はしっかりしているから』

その言葉を聞くのは、これで何度目だろうか。

ルチアの誕生会の最中、「ミレーナが熱を出した」と聞いて途中で立ち去った時も。
伯爵家が主催した夜会で、ミレーナを「エスコートの練習」と称して連れ歩き、ルチアを壁際に放置した時も。
彼女が体調を崩して静養していた時に、一度も姿を見せずミレーナと乗馬に出かけていた時も。

彼は常に「お前はしっかりしているから」「あいつは手がかかる男友達だから」という言葉で、ルチアの我慢と配慮を当然の権利として踏みにじってきたのだ。

――でも、もう結構。
こんな婚約者は要りません。

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Alphapolis
Alphapolis08/07/2026
  • Current「あいつは男友達のようなもの」と言い張る婚約者に同じことをやり返した結果