Synopsis

カバンの奥から一本の黒いペンを取り出した。 黒いボディ。黒いペン先。光を吸い込むような質感。キャップの形状、指先の感触、インクの滑らかさ――。 ただ「黒ペン」を眺めているだけのはずだった思考は、いつしか深海を進む潜水艦へと姿を変えていく。 日常にありふれた一本の文房具から始まる、静かな連想の旅。 物語らしい事件は起こらない。それでも最後には、読者の頭の中にも一隻の潜水艦が静かに浮かび上がる、不思議な掌編。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/07/2026
  • Current黒ペン