Synopsis

一九九七年秋、ソウル。投資銀行の地下資料室で、私は決算の済んだ古い帳簿をマイクロフィルムに写している。二度と書き換えられないはずの、清算済みの数字を。 ある朝、その残高が末尾を一桁増やしていた——四か月前、前任者が書き留めた数へと、遅れて追いついていくように。 測れば深くなり、写せば増える。記録された数は、じっとしていない。 これは、数を写す者が、いつしか写される側になっていく記録である。 ※韓国語で書かれた連作の日本語版です。日本語として自然に読めるか、ご感想をいただけると嬉しいです。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/07/2026
  • Current帳簿の下の数