Synopsis

◆あらすじ  瀧田音楽大学でバイオリン専攻4年の鵜飼有朋は、譜読みと練習を真剣にこなす真面目な生徒。親友で容姿端麗で超絶技巧でも巧みに弾きこなす同級生の鷲宮将生に振り回されながらもバイオリンに真摯に向き合っているが、将生と比べると自分の音に自信が持てなくなる。  そんな有朋とは逆に音楽に貪欲な将生は、憧れのバイオリニストがギターも弾けることから自分もギターを練習し、KISAMAの名前でバンド活動も始める。  大手レコード会社「フラワーズミュージック」に勤めるロック好きの仲川葉月は、全く知識が無いクラシックの宣伝担当に配属され、ミスの連発で毎日苦労している。  ある日、ついにストレスが爆発し、仕事帰りに偶然見つけたライブハイスに寄るとそこでKISAMAが出演しており、その演奏に衝撃を受ける。    そのライブハイスで、葉月は酔った勢いで居合わせた人達にクラシックを軽視するような愚痴を思わずぶちまけるが、KISAMAの演奏を聞きに来ていた有朋がそのグチを聞いてしまい、クラシックの現状を目の当たりにして辛く思う。  別の日。将生が行きつけのバー「トッティ」で、ピアノ弾きのバイトの本郷音大のピアノ科4年の鳥居航と知り合う。  航は類まれな演奏技術を持つが、オペラ好きで卒業後はコレペティを目指していたのでソリストや楽器伴奏には興味が無い生徒だった。  そんな航の演奏を聞いた将生は、我慢が出来ず航のピアノに合わせバイオリンを弾き始め、そこから航と仲良くなる。  ある日、有朋は大学の教授から、知人の作家の出版パーティーでの3人組アンサンブルのバイトを頼まれ、とりあえず引き受ける。そしてそのバイトを将生に任せようと声を掛けると、将生は有朋と航の3人で行こうと提案。  航を知らない有朋は「誰?」と思いながら、将生の申し出を断る。自分の演奏は華やかなパーティーには合わないと思ったからだ。    だがこの3人でやりたい将生は有朋をトッティに連れて行き、航の演奏を聞かせると、有朋も航のピアノに感動する。  将生は有朋に航を紹介し、3人でアンサンブルのバイトをやろうと改めて話す。すると航はOKしたが有朋はそこでも断る。その時の有朋の様子から察した航は、有朋に自分と合奏しようと提案する。  その提案に有朋は戸惑うが、聞きたくて堪らない将生は強引に弾かせる。すると2人の合奏は素晴らしい音色になる。それは航が有朋の音色の魅力を最大限に引き出す伴奏をしていたからだった。大学で声楽科の生徒とよく練習を一緒にしていた航は、相手の魅力を引き出す演奏が得意だったのだ。  将生は2人のセッションを聞いている内に我慢できなくなり、自分もバイオリンを持って参加する。すると3人の演奏は見事なアンサンブルとなり、有朋も3人でのバイト演奏をやりたいと思い直す。  そんな日々の中、葉月はもう一度KISAMAの演奏が聞きたくて探していたが、見つけられずにいた。そんな中、葉月は偶然仕事で行った作家の出版パーティー会場でKISAMAを見つけるが、見失ってしまう。そのパーティーは有朋が教授に紹介されたバイトのパーティーだった。  落ち込む葉月を見て、上司がパーティーに来ていたアンサンブルを調べてくれ、滝田音大の教授からの紹介だと知る。  葉月はすぐに教授に連絡を取り滝田音大に向かうが、そこで教授から紹介されたのは有朋だった。  有朋は葉月を一目見て、KISAMAのライブ時にクラシックをディスっていた女姓と気付き、「クラシックをバカにする人とはしゃべりたくない」と葉月を拒否する。  葉月は自分の軽率な行動を後悔する。  別の日。葉月はフラワーミュージックでDVDを出す指揮者のオペラの現場に差し入れに行くと、そこでオペラの勉強に来ていた航と知り合う。  航はパーティー会場で葉月を見かけていたのを覚えており、葉月からKISAMAの話を聞いて将生と葉月を合わせる。  そこから有朋、将生、航と葉月の運命の出会いが動き出すーーー!!

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Kakuyomu08/06/2026
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