Synopsis

「なずちゃん、また明日ね」 えいくんが毎日の締めくくりに使う、その言葉が好きだった。 それだけで、眠りにつく夜が少しだけわたしに優しくなった。 人に色がついた世界で、わたしはこんなにも愛おしくて、危うい色があることを知った。 二十一歳、オンラインゲームを通して出会ったのは、今まで見たどの色よりも綺麗で美しい色だった。 もっと知りたい。 もっと話したい。 同じくらい、わたしを必要としてほしい。 いつしか、ただ綺麗だったはずのそれは、わたしの世界のすべてになった。

Serialization Info

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Kakuyomu
Kakuyomu08/06/2026
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