Synopsis
江戸城大奥で働くいわゆる御広敷伊賀者たちのお話。
築山省吾の妻、千絵は夫のために高麗人参を求めて、嫁入り時に持ってきた晴れ着を質に入れ、その月に二分金一粒を手に入れた。その次の月には亡母の着物を質に入れて、やはり二分金一粒を手にした。その次の月には夫に買ってもらった余所行きの一張羅を質に入れ1朱銀を。
そうやって、一年半も夫の胸の病の回復を祈って身分と俸給に分不相応の高麗人参を求めて来たのであった。
その金の出所は、不審を抱いた省吾の上司は、大奥の秘密と伊賀衆の任務とは、いったいどんなものなのか。
野辺の送りに起きた怪奇現象を交えて描いてみました。
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