Synopsis
名誉を失い、爆発事故で右半身を焼かれ、何より大切な友の命を失った。
それでも錬成学最高権威の教授であったケインは、教え子たちを一度も責めなかった。
感情に任せて学生を叱る教育には、何の意義もないから。
すべてを失い、静かに学院を去ったケインは、辺境で穏やかな日々を送っていた。
その傍には、素朴で無害な『普通の子』――クロエの姿がある。
ケインは彼女と、質素だけど平穏で幸せな毎日を送っていた。
一方で残された元弟子たちは、生き地獄の中にいた。
師に責め立てられ、罰せられていれば、まだ言い訳ができた。
逃げ道を失った彼女たちは、血の滲むような努力で己の「過ち」と向き合い、数年後には錬成学の頂点へと登り詰めた。
そのありったけの研究成果を握り締め、元弟子たちはようやく恩師の元を訪れるが――。
※【MFブックス】イケオジ小説コンテスト【中編】男性主人公部門応募作品。
※実際の研究手法の知識がマイルドになって一部登場しますが、あくまでもフィクションとしてお楽しみください。
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