Synopsis

絵画に関する記憶以外をなくした少年は、「名画の形をした怪異」という奇妙な存在に襲われて死にかけていたところを謎の人物に助け出される。彼は「インプレゾンビ」と呼ばれるその怪異を狩る集団のエースだった——。  自らの記憶を取り戻すため、少年は絵画に関する知識を生かしつつインプレゾンビたちに立ち向かう!  美術と謎が交差する、新感覚バトル・アクション開幕。 <5話までの主な登場人物> ゴー・トゥルヌソル ※途中まで「主人公」表記 主人公。絵画に関する事柄以外の記憶を無くしている。自分の記憶を取り戻すために「ピサロ」に加入し、インプレゾンビ狩りをするようになる。ピンと来ない変な例えを用いて会話をする癖があるため、周囲を困惑させる事があるが、本人はいたって真面目で悪気はない。中性的な風貌と声を持つ。黄色とジャガイモ料理が好き。 年齢:13歳 ※本人は覚えていない 誕生日:3月30日 クロード・ウォーターリリー ※途中まで「謎の人物」表記 「インプレゾンビ」狩りを生業とする集団「ピサロ」のエース。大鎌の使い手。襲われて死にかけていたゴーを助け出し、居場所と名前を与える替わりに、自分達に協力するように持ち掛ける。誰に対しても二人称が「貴様」である独特の敬語で話すが、本人に相手を見下す意図はない。蓮根が嫌い。 年齢:21歳 誕生日:11月14日 オーギュスト・ギャレット 「ピサロ」の構成員で、クロードの同僚兼相方的存在。彼に比べると戦闘は不得手だが、援護や不意打ちで真価を発揮する。ワイヤーと別のものを組み合わせて作った、飛び道具めいた武器の使い手。包容力がある性格だが照れ屋。可愛いものが好きで、流行りのスイーツやコスメに詳しく、料理や裁縫も得意。 年齢:21歳 誕生日:2月25日 マルク・ファミーユ 警察の鑑識。「ピサロ」の構成員ではないが協力者。協力するようになったきっかけは、兄が元構成員だった事(クロード達の同期で、本編開始前に殉職している)。TUBE及びインプレゾンビの仕組みに精通している。フランクな性格。 年齢:19歳 ベルト・クレイドル ピサロの構成員。いわゆる「武器職人」で、他メンバーの武器の手入れや改造、制作を担当している。義兄がいるが、彼も構成員。 本気になれば戦闘員としても十分戦う事が出来るが、普段は技術職担当。勝気な性格で、義兄とはよく喧嘩をしている。 年齢:18歳 誕生日:1月14日 <用語解説> ・TUBE  通称および読み方はチューブ。正式名称はTableau Utensil for Bright Embodymentで、直訳すると「絵画鮮明具現化装置」。 見た目は普通の絵具チューブだが、中には色付きの煙が入っており、色ではなく「絵画作品」が詰められている。 キャップを外して起動し、空中に撒布すると、詰められた絵画作品を現実世界に展開する事ができる。持続時間は約一時間。  静物画だったら香りや質感(食べ物なら味も)、風景画なら天候や気候も再現する事が出来る。人物画の場合は、特定の人物がモデルの場合はある程度は「その人物らしい」言動をする事もある。複数の人物が描かれた絵画作品なら、描かれた人物同士が会話をする場合もあるが、本物の人間とTUBEで具現化させた人間とがまともな意思疎通を図る事はほぼ不可能。  一本のTUBEで具現化できる絵画は一作品のみ。同一キャンバスに複数の作品を描きこむ事はほぼないのと同様、一定の体積以下の空間内で同時にTUBEを使っても、いずれか一作品しか具現化する事が出来ない。TUBEを起動していて持続可能終了時刻前に別のTUBEを起動させると、新たなTUBEに上書きされて、古い方は消滅する。正規品はチューブに作品名が明記されている。作品名が読み取れない状態になっていても、チューブの内側に残っている色味や成分からある程度作品を絞り込む事は可能。インプレゾンビという兵器に応用可能な事から、現在では特定の組織以外での生産が禁止されているが、違法な非正規品も多数出回っている。 ・インプレゾンビ  TUBEを纏わされた道具などが暴走し、人間に危害を加えるようになった状態の怪異。一般市民にも存在だけは広く認知されているが、製造方法などの詳細を知る人はそこまで多くない。  本来のTUBEの持続時間を無視して活動する事が出来るが、同程度の強さのインプレゾンビが一定空間内に出現すると上書きされて勝手に消滅する事や、互いを消滅させ合おうと狂暴化する事がある。物理的な実体を持つものがモチーフの絵画のインプレゾンビには、ある程度物理攻撃が可能。インプレゾンビそのものの現象や、ゾンビ本体が生成したものを利用した反撃も可能。だが致命傷を与える(=上書きさせる以外の方法で消滅させる)には、TUBEを制作するのと同様の技術を用いて作られた、特殊な武器が必須となる。致命傷を与えられたインプレゾンビは、素体となった道具も同時に破壊された状態となる。  普通の道具を素体にしたものはTUBEさえあれば誰でも生成できるが、人間の死体を素体にしたインプレゾンビは、特殊な技術を持つごく一部の人間しか生成できず、通常のものとは比べ物にならない攻撃力と耐久力を持つ。この個体は、他のインプレゾンビからも恐れられているが、逆に彼等を興奮/狂暴化させる事がある。「印象派」=Impressionism(インプレッショニズム)である事と、死体を素体にしたものがある事から「インプレゾンビ」と名付けられたが、元になった絵画や素体の種類にかかわらず、特に区別せずにインプレゾンビと呼ばれている。人間の死体以外では、素体が武器として使用可能なものであったり、素体の持ち主がTUBEの元となった絵画作品に強い思い入れがあったりすると、インプレゾンビも強大化する傾向があるとされているが、未解明な点も多い。 ・ピサロ  クロードやオーギュストが所属する、インプレゾンビ狩りを生業とする集団(後にゴーも正式に加入)。元々はTUBEを生産する技術を最初に開発した企業だった。だが、技術を産業スパイに盗み出された後に当時の社長が失踪してから、徐々に武装集団めいた組織になっていった。今は社長の捜索を行う傍ら、公共団体の許可した範疇でのインプレゾンビ狩りと「ルーブル」に関する調査を主に行っている。インプレゾンビに関連がありそうな殺人事件が発生した場合は、警察の依頼の元、調査協力をする事もある。 ・ルーブル  TUBEの生産許可が下りているもう一つの組織。ピサロからは産業スパイが結成したものだと思われているので、当然ながら恨みを買っている。TUBEをインプレゾンビとして兵器利用できる事を最初に発見した組織でもある。現在ではピサロはTUBEの生産をしていないため、今出回っている正規品のTUBEはほぼ全てルーブル製のもの。犯罪組織にTUBEを卸しているなどの悪い噂も絶えないが、組織の経済状況はピサロよりも遥かに良い。 <舞台設定> ・時代設定は2010年代中後半を想定。スマホ・インターネットは当たり前にあるが、生成AIは一般普及していない状態。 ・サブスクの配信サービスよりもDVDやCDのレンタルが主流。キャッシュレス決済のみの店舗もまだそこまで多くない。 ・主な舞台は「エストヴィル」。 東京(主に六本木エリア)とパリ(主にオペラ地区)の要素を組み合わせた架空都市(※道路は左側通行)で、高級かつ最先端の流行を取り入れた雰囲気になっている。ピサロとルーブルの拠点もここに位置する。インプレゾンビがランダムに現れるが、街そのものはそこまで荒廃した状態ではない。 <注意> ・本作品に登場するTUBEおよびインプレゾンビは実在の絵画作品をモチーフにしており、登場人物たちがそれらに攻撃する描写がありますが、作者及び登場人物たちに「実在の絵画作品に危害を加えたい」という意図は一切ございません。TUBEおよびインプレゾンビたちはあくまで実在の絵画とは別存在です。 ・作者は美術作品および画家の方々に深い尊敬と感謝の念を持ち、それらの魅力を読者の皆様にも知ってほしいという願いをこめて執筆しております。また、作品に危害を加えようとする人々の行為に強く反対します。

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Kakuyomu08/05/2026
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