Synopsis
心臓破壊《ハートエンド》は、天使が最も恐れ、避けるべき損傷だ。
心臓が無事である限り、天使は何度でも蘇り、神の使いでいられる。
だが、それを失えば、二度と復活できない。
♢
ニューヨークで相次ぐ、天使失踪事件。
調査のため現地へ派遣されたのは、天界エデンの首席執行官、ミカエル・聖アルカエオ。
そして捜査協力者として、天界監獄から一人の女囚が貸し出された。
かつてミカエル自身が捕らえた魔界の姫――堕天使ルシフェル・モーニングスターである。
正体を隠すため、ルシフェルに与えられた身分は「執行部見習い天使」。
二人は聖犬ウリエルと特務執行官シロウを伴い、ニューヨーク支部《ホテル・マンブレ》を訪れる。
聖犬捜査によって発見されたのは、遺体ではない。
天使が消滅した際に残される《聖刻印》と、ごく微弱な奇蹟反応だった。
失踪した天使は、この場所で心臓を奪われていた。
さらに、その犯行は、二十年前に姿を消した堕天使ルキフグスの手口と酷似していた。
ルキフグスを追っていた、ミカエルの前任の首席執行官もまた、同じ時期に消息を絶っている。
ルキフグスが人間界へ戻ってきたのか?
それとも、何者かが堕天使の犯行を模倣しているのか?
天界の執行官と、魔界の姫。
正義を志す男と、自由を欲する少女。
最悪の二人による、最初の共同捜査が始まる。
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