Synopsis

仕事終わりの楽しみは、長年遊び続けたネットゲームだけ。 ブラック企業で働く三十代のおっさん・ユウは、ある日突然、見知らぬ異世界の牢屋で目を覚ました。 転移したのは本人だけ。 レベルもステータスもゲームキャラクターも存在しない。 だが、なぜかゲームのインベントリだけは、そのまま持ち込まれていた。 中に入っているのは、サービス開始から終了まで集め続けた大量のゲームアイテム。 初心者ポーション。 初心者装備。 通信水晶。 転移スクロール。 修理ハンマー。 本人にとっては「便利なゲームアイテム」でしかない。 しかし、その世界では神代文明はすでに滅び、同じような技術も魔道具も失われた伝説となっていた。 病気を治せば『神代の秘薬』。 収納を見せれば『異空間魔法』。 通信水晶を渡せば『戦争を変える神具』。 転移スクロールを使えば『世界を自由に渡る英雄』。 ユウは本当のことしか言わない。 「初心者用です。」 「余ってたので。」 「便利ですよ。」 それなのに、世界だけが勝手に勘違いを深めていく。 王家は彼を神代文明最後の継承者だと信じ、やがて伝説の軍団《ラストレギオン》を率いた英雄だと勘違いする。 冒険者ギルドは、存在しない最高位『EX冒険者』だと噂し始める。 教会は神の使徒だと崇め、ついには――神そのものではないか、とまで言い出した。 一方、当の本人は。 「なんか毎回大げさなんだよなぁ……。」 今日もゲームアイテムを片手に、困っている人を助けているだけだった。 これは、普通のおっさんが本当のことしか言わないせいで、世界中から英雄に勘違いされてしまう異世界勘違いコメディ。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/04/2026
  • Currentおっさん、ネトゲのインベントリを携えて異世界へ転移する ~ゲームアイテムを使うたび、世界が英雄だと勘違いして困ってます~