Synopsis

琴葉は、人とネコ、二つの姿を持っている。  八百年近い時間を生きながら、ようやく十七歳になった少女。  一年前の出来事を経て、悠人はそんな琴葉とできるだけ長く同じ時間を過ごすようになった。朝は一緒に学校へ行き、放課後は社務所で過ごし、夜になれば白い猫のフワちゃんとして再び出会う。  そんな日々が、この先も変わらず続くと思っていた。  夏休み、民俗学者の涼真と高校教師の汐音に同行し、ダム湖に沈んだ村を訪れた悠人たち。  そこで琴葉は、老女が捌くマムシから目を離さなかった。  さらに、人の姿のまま「またたび」へ手を伸ばす。  一年前の異変が、また始まったのか。  けれど、琴葉に起きている変化は、誰も考えていなかったところへつながっていく。  そして十七歳になった琴葉は、これまで一度も口にしなかった問いを投げかける。 「どうして?」  八百年近くかけて十七歳になった少女と、同じ十七歳を生きる少年。  二人が初めて、自分たちの時間を選び始める夏の物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/04/2026
  • Current八百年目の十七歳