Synopsis

「酷い構えだ。クラゲか。肩が上がって頭を越えそうだ。泳いだ剣先が溺れてる。呼吸は赤ん坊にさえ劣る」  罵倒のつもりだった。だが落ちこぼれ令嬢は、剣を取り落として笑った。 「今、わたしのこと……ちゃんと、見てくださいましたよね……?」  魔人七十八体を単独撃破、通り名【単騎】。かつて最強と呼ばれた俺は今、四尺に満たない幼女だ。  「女にしか倒せない」――そう看破した無敵の魔人に吠え面をかかせてやるつもりで、呪具の力で性転換して挑み、逆に叩き潰された。力を吸われ、尊厳を砕かれ、「殺すより生かした方が面白い」と嗤われて辺境送り。仇を討ちたくても、俺には剣すら握れない。  憂さ晴らしに始めたのが、落ちこぼれ令嬢どものダメ出しだった。  討伐数ゼロ。十八年、誰にも本気で叱ってもらえなかった箱入り娘。俺が数えるのは肘の角度と踏み込みの深さだけで、人格には触れない。ただの罵倒だ。しかも半分は当てずっぽうだ。  なのに、こいつらは喜ぶ。「もう一回お願いします!」と群がってくる。  そして、なぜか本気で強くなっていく。  ――待て。こいつら鍛えたら、あの魔人に届くのでは?  てか最近こいつら、正直こわいんだが!?

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Kakuyomu
Kakuyomu08/03/2026
  • Current【重い】幼女化し辺境送りの元最強、憂さ晴らしに落ちこぼれ令嬢どもを罵倒~なぜか最強に育って重い感情を向けてくるんだが!?~