Synopsis
強靭な肉体と剣技こそが絶対の美徳とされる『騎士至上主義』の世界。
王家を護る由緒正しき騎士の家系に生まれたミコト・ティラミスは、剣を数回振っただけで倒れてしまうほどの「超・低体力」だった。
才能の欠片もないミコトは弟妹たちにやすやすと追い抜かれ、やがて家族全員から見下され、家の中で『居ないもの』として扱われる日々を送っていた。
そんなある日、ミコトは街の路地裏で行き倒れていた謎の女性、カレン・ショコラを助ける。
彼女はこの世界では禁忌とされる「魔法使い」だった。
剣術がダメでも魔法なら、と希望を抱いたミコトは、家族に内緒でカレンの下で魔法を学び始める。
しかし、特訓の甲斐虚しく、ミコトは水一滴すら出すことができなかった。
ひどく落胆するミコトだったが、実は彼女に魔法の才能がなかったわけではない。
彼女の魔力値が常軌を逸して高すぎたため、放たれた魔法は遥か遠くの地で「ゲリラ豪雨」や「巨大竜巻」といった天変地異クラスの規模で発動していただけだったのだ。
しかし、本人も師匠のカレンすらも、その規格外すぎる事実に全く気づいていなかった。
それから1年後、カレンは突然姿を消してしまう。
相変わらず魔法も使えず(と思い込み)、体力もないまま15歳になったミコトは、貴族の義務として実力主義の最高峰『王立騎士学校』へ入学させられることになった。
周りはエリート騎士の卵ばかり。
剣術の「け」の字もできないミコトは、入学早々から最底辺の落ちこぼれ扱いを受けてしまう。
だが、彼女がひたむきに極めた「魔法の基礎理論」と、無自覚に放たれる「規格外の魔法力」は、やがて彼女を見下していた者たちを圧倒し、学園の常識を根底から覆していく。
体力ゼロの落ちこぼれ令嬢による、無自覚な規格外魔法での痛快な逆転劇が今、始まるのだった。
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