Synopsis

俺はMMORPG『クロノ・クロニクル』の、とあるモブキャラに夢中だった。 常にバカでかい巨剣を背負い、重たい過去を滲ませ、意味深なことだけ言って立ち去る渋い中年。 それが俺の推し、『シブ・スギータ』だ。 ある日、俺は目覚めるとシブ・スギータ本人になっていた。 意味がわからない。 しかもすぐ近くで、ウェイってる青年たちが幼女を虐めてるじゃないか。 『こ、ここはっ魔神様が封印された神殿跡、暴れないでっ』 『魔王よ、死すべし! エクスカリバアアア!』 『わ、分からず屋の勇者めっ! デッドリィ・ポイズン!』 最古の遺跡。それは頂上決戦に相応しい舞台。 そんな激戦のど真ん中に、俺——尋常じゃない渋さをまとった中年が、平然と現れてしまった。 『ふう、これが俺の身体(うつわ)か……』 『『!?』』 身体の具合を確かめていると、ウェイ青年と角アリ幼女の双方が同時に硬直する。 『ま、まさか、僕たちの戦いで……封印が、解けた……?』 『魔神様を目覚めさせた、みたい……?』 ただの凡人は奇跡的な偶然が重なり、色々な人たちから大物だと恐れられ、一部の者にはなぜか崇拝されてしまう。   『やれやれ……古傷が、うずくな……(虫歯)』 その態度は周囲に「多くを失ってもなお、戦場に立ち続ける歴戦の男」と誤解され……そんな生き様(ロールプレイ)が、異種族ヒロインたちを大いに曇らせてゆくのであった。

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Kakuyomu
Kakuyomu08/02/2026
  • Current重たい過去と影を背負いし大剣使い『に見えるだけの凡人』、災害級ヒロイン達を雲らせてしまう 〜渋おじ転生〜