Synopsis
「遥日。来年、このアパート、壊すことになった」
ある日の朝。
じいちゃんが淡々と言った。
取り壊される...このアパートが?
このアパートは気づかないうちに、僕らの、気まずい関係を繋いでおくには必要な場所になっていた。
失いたくない。
だけど、どうすることもできない。
そんな矛盾を抱える中、誰かが言った。
「このアパートを徹底的に使い倒さない?」
僕は、不思議とその意見に賛同した。
ここで過ごした時間も、関係も、
このまま消えてしまう気がしたから。
——僕らは繋がろうとした。
もしも、まだ繋がれるのなら。
まだ...繋がれるのなら!
このどうしようもない感情が生む焦りが、僕らの一生を変えた。
———そんな最後の一年を描いた青春録。
Serialization Info
Web Novel