Synopsis
篠原紗季は、父の会社とは無関係な、外資系企業で働く普通の社会人である。
少なくとも、自分ではそのつもりだった。
ところが、母の度重なる失言によって、弟の婚約は破談。
進む筈だった事業統合も白紙。
父の会社は信用不安を抱え、家族の空気も最悪。
その余波は、会社の外にいる紗季にまで押し寄せてきた。
そんな中、用意されたのは一件の見合い話。
相手の名前は、鷹野照臣。
元研究者でメッチャ強面。
でも、声だけはやたら良い。
そして、どう見てもヤ○ザ顔なのに、中身は筋金入りのアニオタだった。
最悪の第一印象。
噛み合わない会話。
母の失言で凍りつく見合いの席。
普通なら、その場で破談になって終わりの筈だった。
しかし照臣は、紗季にこう持ちかける。
これは恋愛ではない。
婚約という形をした、情報災害への防壁だ。
紗季の家に必要なのは、感情論ではなく情報統制。
照臣に必要なのは、終わらない見合い圧力を遮断する表向きの婚約者。
利害は一致したけれど、気持ちは全然一致しない!
こうして、篠原紗季と鷹野照臣の偽装婚約が始まった。
恋する前に、危機管理。
甘い言葉よりも、情報隔離。
デートの代わりに、対策会議。
ヤクザ顔のアニオタ元研究者と、崖っぷち令嬢の偽装婚約ラブコメ。
但し、放置された失言と噂は、人も会社も壊す事になる。
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