Synopsis
世界の理(ことわり)は、決して狂わせてはならなかった。
天と地、星と月。それが世界を正しく巡らせる「正道」のはずだった。
しかし、天地神・玄霄が「未来視」で見たのは、正道の果てに待つ世界の崩壊。
世界を救う唯一の道は——自らが略奪者となり、世界の理をねじ曲げること。
玄霄は自らの魂を黒く染め、清廉なる月神・皓月をその手に堕とした。
奪われた月神の困惑。
正道を絶たれた絶望の淵で、結局は玄霄の危惧した世界を呑み込む『昏く重い死を招く星』を生み出してしまう星神と地神。
毎夜、世界を欺いた代償として激痛と穢れに苛まれる玄霄。
世界は今にも崩壊しそうな、最も暗い夜を迎えていた。
だが、絶望の底で巡り会ったのは、偽りのない全霊の「愛」だった。
被害者から伴侶へと覚悟を決める月神の誇りと、暗闇の中で真実の愛に覚醒する星神。
万年に一度の血色の月。
その夜の奇跡を超えて。
かつて世界を揺るがした狂気は、やがて甘く穏やかな「永遠の日常」へと姿を変えていく——。
※この物語は以下の短編をもとに書き起こしたものです。
第一部はプロローグ以外、以下の短編集そのままです。
既にご覧いただいている場合は、第一部プロローグのみでもお楽しみいただけます。
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