Synopsis

物語のおおまかな設定+第1部のあらすじ ↓↓↓ 『邪(よこしま)』という赤黒い脅威が突如として出現し、しばらくの間、人類はあらがう術もなくただ蹂躙されるだけの日々を送っていた。 ある日、異世界の神を名乗る存在が、この世界の神からの協力要請を受けたということで降誕し、選ばれし者たちに『邪』を打ち倒すための力を――白光の力を授けていった。 その者たちは、神に選ばれた責務を、自分たちが弱き者たちを、人類の未来を護るのだという強い使命感のもと、各地で激しい戦いを繰り広げた。 その結果、人類は絶滅の危機から脱することができた。 人々は命を賭して戦ってくれた者たちを『最も勇ましき者=勇者』として崇めるようになった。 しかし、『勇者』たちには、寿命があった。 否。寿命があるだけでなく、白光の力を持つ以外は、ただの人間と同じだった。 食欲もあれば睡眠欲もあり……性欲もあった。 だから……第一世代……異世界の神から直接力を授けられた『勇者』たちが生きている間に、『邪』を根絶することは叶わなかった。 終わりかと、人類の多くは思った。第一世代の『勇者』たちが戦死や病死、老衰で数を減らすたびに……。 けれど、希望は潰えはしなかった。異世界の神は世界の理そのものにも細工をしていったようで、先天的に『勇者』の力を持った赤子が生まれるようになったのだ。 そして時代は流れ、人類たちが『勇者』にも『邪』にも慣れてしまった、現在―― 『勇者』は変わらず特別で、崇拝されていて……だからこそ『勇者』を私利私欲で穢したいと企む外道が大勢蔓延る世になってしまった。 トア=ルリアは、『勇者』たちが金銭的に苦しまないように、生活が破綻してしまわないように支えるための人材を育成する機関――『人類未来育成学院 金庫番クラス』の一年生。 とある日の深夜、風俗街で情報屋と会っていたカノジョの前を、全裸に大剣を背負った女性が走っていく。 その女性は『人類未来育成学院 勇者クラス』の生徒――ヒカリ=ホシヅキ。 トアは、ヒカリのため、自らの財を使う。 そして――この出会いを皮切りに、トアは『勇者』を護るために『金庫番』として、あらゆる手段を駆使して財を築いていく。売れるものは売って、交渉に使えるものは使って、『勇者』の気高さを、誇りを護っていく。 やがてそれは、大勢の『勇者』を救うことになり……大きな人類の希望の光と成るのだった。 たとえ、その光が築く世界を、トア自身が見れないとしても。 それは、トア=ルリアにとっては幸福なことだった。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/31/2026
  • Current勇者の金庫番――勇者をまとめて傭兵も束にして戦線を築く救世の商売人