Synopsis
3歳で眠りにつき、13歳の姿で目覚めた少女――リュセリア・セレ・アルシェルには、失われた十年と覚えのない名前だけが残されていた。
「リュセリア」――両親からそう呼ばれてもそれが自分のものだという実感は、どこにもない。
けれど、忘れてしまったのは記憶だけではないのかもしれない。
目覚める直前に聞こえた、届かなかった言葉。「貴女は月の.......」
その続きを知る日まで、少女は与えられた名前を少しずつ自分のものにしていく。
出会いと別れ、喜びと痛みを重ねながら――
これは、一人の少女がひとつの名前と共に生きた物語。
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